小野川の川めぐり遊覧船は佐原の観光には欠かせない
小野川の川めぐり遊覧船は、佐原の観光には欠かすことのできないポイントです。千葉県香取市を流れる小野川は、利根川の支流となる第1級河川です。 特に下流部の旧佐原市にあたる流域は、小江戸と呼ばれる昔ながらの風景を残した街並みが特徴で、現在では人気の観光地となっています。
佐原市 江戸を彷彿とさせる町、小江戸
小江戸とは、江戸に似た風景を持ち、江戸を彷彿とさせる町、あるいは江戸のように栄えたり、城下町としてなど、江戸と関係の深い町のことを指します。
似たような使われ方では、小京都が挙げられ、こちらの方が数も多いので、有名で定着しているかもしれません。
首都東京として急速に発展し、大きく変貌してしまった本当の江戸とは違い、この佐原市や埼玉の川越市など、少し中心地から離れた近郊の町に、小江戸はよく見られます。
伊能忠敬自ら1793年に設計したという書院も!
佐原市の景観は、当時の情緒あふれる姿が現代に実によく残されており、電線や道路標識が目立たない地域では、そのまま時代劇のロケに使われることも多いそうです。
佐原市には、日本地図作製に大きく貢献した測量家、伊能忠敬が17歳から50歳までの30年ほどを過ごした旧家があり、現在でも手入れされ、無料開放されています。
伊能忠敬が婿養子に来る前から存在したという土蔵造りの店舗や門、他にも炊事場や土蔵、また伊能忠敬自ら1793年に設計したという書院などで構成される、築200年以上の建物です。
川めぐり遊覧船の乗り降りは、国の史跡のすぐ側から!
正面にはだしと呼ばれる小野川の荷揚げ用の桟橋があり、川めぐり遊覧船の乗り降りは、ここから行われます。
この旧宅は、佐原でも一番古い建物で、国の史跡に指定されているほどですが、佐原の街並みの中で浮くわけでもなく、逆にこの建物が佐原の町に溶け込んでいるような感覚に陥るほど、佐原の街並みは趣深い江戸の風景となっているのです。